Tシャツプリントの王道・シルクスクリーンプリントについて

Tシャツプリントではもっとも一般的な方法「シルクスクリーンプリント」について解説します。シルクスクリーンプリントは、版を作って文字やデザインをTシャツに印刷する手法で、使えるインクのカラーが多いことが特徴です。アメリカでTシャツが製品や選挙のプロモーション等で使われるようになったのも、大量生産を可能にしたシルクスクリーンプリントのおかげだと言われています。

Tシャツプリントの王道・シルクスクリーンプリント

シルクスクリーンプリントは、版を作って文字やデザインをTシャツに印刷する手法で、使えるインクのカラーが多いことが特徴です。アメリカでTシャツが製品や選挙のプロモーション等で使われるようになったのも、大量生産を可能にしたシルクスクリーンプリントのおかげだと言われています。Tシャツプリントの方法は数あれど、現在もこのシルクスクリーンプリントがTシャツプリントの王道です。プリントするだけなら、ある程度の訓練を積めば可能ですが、技術を突き詰めていくには経験を必要とする職人気質のプリント方法です。

Tシャツプリントの王道・シルクスクリーンプリントとは

Tシャツプリントの王道「シルクスクリーンプリント」は、Tシャツだけではなく、ほかのアパレル製品、また、世の中にあるさまざまなもののプリントに広く使用されている印刷方法です。カラーごとにデザインを製版するため、2色刷なら2つの版、4色刷なら4つの版が必要になります。これらを使って一つのTシャツのデザインを仕上げていくわけですが、シルクスクリーンプリントの魅力はインクの選択肢が多いこと。普通のインクに加えて発泡インクや蛍光インク、ラメ入りのインクが’使えるほか、インクを混ぜ合わせて微妙な色合いを調合することも可能です。

Tシャツ用シルクスクリーンプリントの作業

シルクスクリーンプリントでTシャツができあがるまでの作業の流れをご紹介します。長く使われているプリントの方法ですが、何か手作り感もあるので、多くのTシャツファンに愛されているプリント方法です。

デザイン原稿作り

コンピュータで処理することが普通です。プリントショップにオーダーする場合、デザインはAdobe Illustratorのファイル形式で送るのが一般的です。ただし、一般の方でIllustratorを使っているという方はそうそういませんので、他の形式のファイルでもショップで変換してくれます。

コンピュータにて作り上げたデザインのファイルは、製版に使えるよう、カラーごとに透明なフィルムにプリントアウトします。もちろん自分の手でこのフィルムにデザインを描いてもOKです。

製版

Tシャツデザインの製版は主に、写真製版という方式がとられます。写真製版法は、光を当てることで固まる「感光剤」と「乳剤」を使います。メッシュを貼った木枠やアルミ製の枠に感光乳剤を薄く塗り、暗い場所で乾かします。完全に乾燥したら、先に用意したデザインが描かれた透明フィルムを重ね、日光、もしくは感光機を使用して感光させます。その後、透明フィルムを外してメッシュに水をかけると、デザインの部分だけ(感光していない部分だけ)が抜けます。これで製版は完成。感光していない部分からインクが押し出されることでTシャツにデザインがプリントされる仕組みです。

プリント

シルクスクリーンプリントでは、前述のとおり、カラーごとに版を用意します。プリント工程は、Tシャツのボディ上に版をセット。版の上にインクを置き、ゴムやウレタンなどで作られたスクイージーという道具を、インクを押しつけるように動かします。すると、版の感光しなかった部分からインクが押し出され、Tシャツボディに印刷される…という仕組みです。水性のインクは乾燥しやすいので、メッシュが目詰まりしないようにインクを適宜メッシュの上に動かして湿らせるなどのテクニックが要求されます。すべてのカラーのプリントを完了したらできあがりです。

本格的なプリント工場の場合は、Tシャツのスクリーンプリント専用台や乾燥機などが用意されていて、流れるようにプリントを進められるようになっています。

シルクスクリーンプリントでTシャツを作る長所と短所

シルクスクリーンプリントは、仕組みがそれほど難しくなく、さらに大量の印刷に向くことから、販売用のプリントTシャツはもちろんのこと、たとえば会社や学校などでお揃いのTシャツを作るときにも重宝します。版をそのまま保管しておけば、追加の印刷が必要になってもすぐに対応可能です。ここからはシルクスクリーンプリントの長所と短所について解説していきます。

シルクスクリーンプリントの長所

・インクの種類が豊富

シルクスクリーンプリントは、使えるインクの種類が多いことが特徴。水性・油性インク、発泡インク、ゴールドやシルバー、蛍光カラーなど、ほかのプリント方法では使えない色を使うことが可能です。また、インクの種類にもよりますが、インクを混ぜてカラーを調整することも可能です。発色の良さも魅力と言えます。

・プリントが丈夫

シルクスクリーンプリントでのプリントは、インクが安定しやすく丈夫です。洗濯を繰り返してもなかなか劣化しません。仕上りも抜群。

・さまざまなボディに対応

シルクスクリーンプリントで使うインクは、コットン、綿混、ポリエステルなどさまざまな素材のボディに対応しています。

・大量印刷に最適

版を作って印刷するため、印刷枚数が増えれば増えるほど、1枚当たりの単価が下がります。大量生産向きの印刷方法だと言えるでしょう。

シルクスクリーンプリントの短所

・製版するため少量オーダーには向かない

版を作るため、Tシャツの印刷枚数が少ないと、1枚当たりの単価が高くなってしまいます。

・ボディの縫い目や段差にはインクが乗りにくい

たとえばボディの継ぎ目、袖の取付け部分や首回りなど、段差がある場所にはインクが乗りにくいため、通常はこのような部分にはシルクスクリーンではプリントしません。

・カラーごとに製版する必要がある

Tシャツのシルクスクリーンプリントでは、カラーごとに版を作る必要があります。色数によっては多くの版を作らなければならないので、必然的にプリント料金も高額になります。

・繊細なカラー表現には向かない

シルクスクリーンプリントを使うTシャツプリントでは、繊細なカラー表現が必要なデザインのプリントはできません。多くても3~4色程度が製版、プリントの手間を考えると適していると言えます。半透明プリント、グラデーションなど繊細な表現を必要とする場合は、版を使うアナログ的なシルクスクリーンよりもデジタル転写やインクジェットプリントのほうが適しています。

Tシャツプリントの王道・シルクスクリーンプリントまとめ

Tシャツプリントの王道・シルクスクリーンプリントについて、そのプロセスを説明すると共に、メリットやデメリットについてもご紹介しました。現在、Tシャツのプリントメソッドはいくつも存在しますが、どれも一長一短があります。シルクスクリーンプリントの場合は、その中でもデメリットが少なく、信頼性が高いと言えます。Tシャツのプリントを依頼する場合は、デザインの特色や使用するカラー、プリント枚数を考慮して、適切な方法を選ぶようにしましょう。